第二種衛生管理者の合格率と合格基準|令和6・7年度の結果

第二種衛生管理者の合格率と合格基準を、令和6・7年度の結果とあわせて紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が安全衛生技術試験協会・厚生労働省などの公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験料・法令は改正・変更されることがあるため、最新の情報は安全衛生技術試験協会のサイトなどで確認してください。

会社から衛生管理者を頼まれて、まず気になるのが『どれくらいの人が受かっているの?』という点ですよね。

結論から言うと、第二種衛生管理者の合格率は令和7年度で48.7%、令和6年度で49.8%です。受けた人のおよそ半分が合格している試験なんです。

この記事を読むと、直近2年度の合格者数と合格率、科目ごとの足切りがある合格基準の読み方、合格したあとに届く通知と次の手続きが分かります。

目次

第二種衛生管理者の合格率は?令和6・7年度の結果

先に結論

令和7年度の第二種の合格率は48.7%、令和6年度は49.8%でした。どちらの年度もほぼ2人に1人が合格しています。

『合格率って、年によって大きく変わるのかな』と思う方も多いはずです。

安全衛生技術試験協会が公表している全国の数字を、直近2年度で並べてみました。

年度受験者数合格者数合格率
令和7年度40,653人19,796人48.7%
令和6年度39,262人19,546人49.8%

令和6年度は、令和6年4月から令和7年3月までに実施された試験の集計です。

2年度とも、受験者は4万人前後、第二種衛生管理者の合格者は2万人近くいます。1年に約2万人が新しく合格しているので、決して特別な人だけが受かる試験ではありません。

最新の数字は安全衛生技術試験協会の合格率のページに載っています。年度が変わると更新されるので、気になる方は一度のぞいてみてください。

「約半分」をどう受け止める?

合格率が5割前後と聞くと、『意外と落ちる人も多いんだ』と感じるかもしれませんね。

実は、合格率の数字には、準備が足りないまま受けた人や、会社の都合で急いで受けた人も含まれています。準備の度合いがばらばらな人たちの平均なんです。

ですから、合格率だけで「自分は受かる・受からない」を決めなくて大丈夫です。大事なのは、次に紹介する合格基準をきちんと越える準備ができているかどうかです。

合格率を見る時に気をつけたいこと

合格率の数字を見る時は、いくつか知っておきたい点があります。

気をつけたい点どういうことか
年度の区切り令和6年度は令和6年4月から令和7年3月までの集計
全国と試験場全国の数字と、試験場ごとの数字は別に出ている
第一種と第二種区分ごとに受験者数も合格率も別に集計されている
1回あたりの数字ではない毎月の試験をまとめた1年分の数字

試験は毎月のように全国で行われています。合格率は1回の試験の結果ではなく、1年分をまとめた数字なんです。

『先月の試験は難しかったらしい』という噂を耳にしても、1年分の合格率はあまり大きく動いていません。噂に振り回されず、自分の準備に集中しておきましょう。

第一種と比べると、合格率はどれくらい違う?

ひと言でいうと

令和7年度は第一種46.8%・第二種48.7%、令和6年度は第一種46.3%・第二種49.8%でした。どちらの年度も第二種のほうが少し高めです。

『第一種と第二種、どっちを受けるか迷っている』という方もいますよね。合格率を並べると、差は数ポイントほどです。

年度区分受験者数合格者数合格率
令和7年度第一種66,401人31,046人46.8%
令和7年度第二種40,653人19,796人48.7%
令和6年度第一種64,911人30,081人46.3%
令和6年度第二種39,262人19,546人49.8%
令和6・7年度の第一種と第二種の受験者数・合格者数・合格率を並べ、どちらの年度も第二種がやや高いことを示した図解

合格率の差より、試験の中身の差が大きい

合格率だけ見ると、第一種と第二種はあまり変わらないように見えます。

ただ、試験の中身は違います。第二種は3科目・30問ですが、第一種は有害業務の問題が加わって計44問です。

比べる点第二種第一種
問題数30問44問
試験時間3時間3時間
有害業務の問題出ない出る
選任できる業種情報通信業・金融保険業・卸売小売業など一定の業種すべての業種

どちらを受けるかは、合格率よりも「勤務先の業種で第二種が使えるか」で決めるのが先です。業種の見分け方は第一種と第二種の違いで詳しく紹介しています。

全国と東京試験場で合格率が違うのはなぜ?

ひと言でいうと

令和6年度の第二種は、全国が49.8%、東京試験場だけでは57.5%でした。ただ、会場を選べば受かりやすくなる、という意味ではありません。

協会の資料では、試験場ごとの数字も出ています。令和6年度の東京試験場の第二種を見てみましょう。

令和6年度の第二種受験者数合格者数合格率
全国39,262人19,546人49.8%
東京試験場11,542人6,639人57.5%

全国の受験者の3割近くが、東京試験場で受けている計算になります。それだけ、東京で受ける人が多いんです。

『じゃあ東京で受けたほうが受かりやすいの?』と思った方もいるかもしれません。

実は、試験問題の難しさが会場で変わるという情報はありません。合格率の差の理由も公表されていないので、会場で有利・不利が決まると考えるのはやめておきましょう。

会場の選び方

会場は「通いやすさ」と「受けたい日に空きがあるか」で選ぶのが現実的です。東京で受ける方法や日程の探し方は試験日と東京で受ける方法で紹介しています。

東京で受けるなら2つの会場がある

東京近郊で受けたい方には、選べる会場が2つあります。

会場場所知っておきたいこと
関東センター東京試験場東京都港区試験手数料の窓口納付ができないので、事前に払込を済ませる
関東安全衛生技術センター千葉県市原市関東センターの本拠地

どちらで受けても、合格基準や問題の形式は同じです。

第二種衛生管理者の合格基準を点数の例で読み解く

先に結論

合格するには、3科目それぞれで40%以上を取り、さらに合計で60%以上が要ります。第二種なら各科目10問中4問以上、30問中18問以上が目安です。

ここが一番大事なところです。第二種衛生管理者の合格基準は、合計点だけでは決まりません。

試験は3科目で、どれも10問・100点満点です。1問10点の配点なので、問題数に直すと分かりやすくなります。

科目問題数配点足切りの目安
関係法令(有害業務に係るものを除く)10問100点4問以上
労働衛生(有害業務に係るものを除く)10問100点4問以上
労働生理10問100点4問以上
合計30問300点18問以上

合計が足りていても落ちるケース

『合計で6割取れれば受かるんでしょ?』と思っている方は、ここで一度立ち止まってみてください。

合計が60%に届いていても、どれか1科目が40%を下回ると不合格です。協会のよくある質問でも、この点がはっきり書かれています。

自分の得点をあてはめやすいように、点数の例を表にしてみました。

例関係法令労働衛生労働生理合計結果
例16問6問6問18問合格
例29問7問3問19問不合格(労働生理が4問未満)
例35問5問7問17問不合格(合計が18問未満)
例44問6問8問18問合格

例2は合計19問で6割を越えていますが、労働生理が3問しか取れていないので不合格です。得意科目で稼いでも、苦手科目の足切りは埋められないんです。

第二種衛生管理者の合格基準として、3科目それぞれ10問中4問以上と合計30問中18問以上の両方が要ることを示した図解

自分の得点を判定するチェック

過去問を解いたら、次の3つを順番に確かめてみてください。

合格基準の自己判定
  • 関係法令が10問中4問以上取れているか確かめる
  • 労働衛生が10問中4問以上取れているか確かめる
  • 労働生理が10問中4問以上取れているか確かめる
  • 3科目の合計が30問中18問以上あるか確かめる

4つすべてに当てはまれば、合格基準を越えています。本番では緊張もあるので、練習ではどの科目も足切りぎりぎりではなく、少し余裕のある点数を安定して取れる状態を目指しておくと安心です。

科目免除がある人の場合

労働生理が免除になる人は、試験時間が2時間15分で、問1から問20までを解きます。

この場合も、受ける科目ごとに40%以上、合計で60%以上という考え方は同じです。試験の時間や形式の全体像は第二種衛生管理者試験の内容にまとめています。

本番で足切りを避けるための時間の使い方

第二種の試験時間は3時間で、30問の五肢択一式です。マークシートで答え、正答は1問につき1つです。

試験開始から1時間以内は退室できないので、最初の1時間は落ち着いて全体を見渡す時間に使えます。例えばこんな順番で解くと、足切りの見落としを防ぎやすくなります。

足切りを防ぐ解き方の例
  1. 3科目をひととおり解き、迷った問題に印をつける
  2. 科目ごとに「自信のある問題」の数を数える
  3. 4問に届いていない科目から見直す
  4. 最後にマークのずれがないか確かめる

1科目でも4問に届かないと不合格になるので、見直しは苦手科目から始めるのがおすすめです。

合格の通知はどう届く?結果の確かめ方

先に結論

合格した人には「免許試験合格通知書」、それ以外の人には「免許試験結果通知書」が郵送で届きます。電話で結果を問い合わせることはできません。

試験が終わると、『受かったかどうか、早く知りたい』という気持ちになりますよね。

結果の確かめ方は、主に次の2つです。

方法内容使い方
郵送の通知合格なら免許試験合格通知書、それ以外は免許試験結果通知書正式な結果として扱う
センターのホームページ結果が掲載される補助的な確認方法として使う
電話での照会受け付けていない問い合わせても答えてもらえない

ホームページへの掲載は、あくまで補助的な方法です。正式な結果は、郵送で届く通知で確かめましょう。

郵送で届いた試験結果の通知を机の上で確かめている手元の写真

『点数も通知で分かるのかな』という相談もよくあります。通知に載る内容の細かい点は、届いた通知と協会のよくある質問で確かめてみてください。

よくある勘違い

ホームページで受験番号を見つけても、それだけでは免許の手続きは進められません。免許の申請には、郵送で届く免許試験合格通知書を使います。

合格通知書は大切に保管する

合格通知書は、このあとの免許申請で使う大事な書類です。

会社の総務に「合格しました」と伝える時にも、手元に届いた通知書を見せるとスムーズです。コピーを取ってから、原本はなくさないようにしまっておきましょう。

合格したら次は免許申請

先に結論

試験に合格しただけでは、衛生管理者として選任してもらうことはできません。合格通知書を受け取ったら、東京労働局免許証発行センターに免許を申請します。

『合格したから、もう衛生管理者になれたんだよね?』と思う方は多いんです。

実は、第二種衛生管理者は「試験合格」と「免許の交付」が別の手続きになっています。会社が衛生管理者として選任するのは、免許を持つ人の中からです。

合格から免許証が届くまで
  1. 郵送で免許試験合格通知書を受け取る
  2. 免許申請書に写真を貼り、収入印紙を合計1,500円分貼る
  3. 免許証を送ってもらうための切手を用意する
  4. 東京労働局免許証発行センターへ簡易書留で送る
  5. 郵送で免許証を受け取る

どこのセンターで受験した人も、申請先は同じ東京労働局免許証発行センターです。

申請書の書き方や、会社あてに送ってもらう時のポイントは免許申請の手続きで詳しく紹介しています。

会社から選任を頼まれている人の段取り

会社の衛生管理者を急いで決めたい場面では、合格の連絡と一緒に「免許申請はこれから」と伝えておくと安心です。

労働安全衛生規則第7条では、衛生管理者を選任すべき事由が発生した日から14日以内に選任することになっています。会社の担当の方と、免許証が届くまでの段取りを共有しておきましょう。

第二種衛生管理者ドットコム

講座を使って効率よく合格を目指したい方へ

第二種衛生管理者試験は、科目ごとに40%以上・合計60%以上が合格の条件です。法令の数字や人体の仕組みでつまずく人も少なくありません。独学で進めるか、通信講座や講習会で質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。

無料第二種衛生管理者の講座の選び方を見る

試験の日程・受験料は安全衛生技術試験協会の案内で最新情報を確認してください。

免許に更新はある?

『免許を取ったあと、何年かごとに更新しないといけないの?』と気になる方もいますよね。

東京労働局のよくある質問によると、労働安全衛生法にもとづく免許で有効期間があるのは、特別ボイラー溶接士と普通ボイラー溶接士だけです。衛生管理者の免許には更新の手続きはありません。

一度免許証を受け取れば、そのまま持ち続けられます。なくさないように、大切に保管しておきましょう。

よくある相談:合格・不合格のあとで迷うこと

先に結論

よく寄せられるのは「不合格が続いて落ち込んでいる」「次に第一種を受けるべきか」「通知が来ないけど免許の手続きを急ぐべきか」の3つです。

試験の前後は、誰かに聞きたくなることが出てきますよね。よくある相談を3つ選んで、答えてみます。

何回か受けても受からず、落ち込んでいる

『もう3回目なのに、また数問足りなかった気がする』という相談は少なくありません。

まずは、どの科目で何問落としたのかを書き出してみてください。合計が足りなかったのか、1科目の足切りに引っかかったのかで、やり直し方が変わるんです。

足切りが原因なら、苦手科目だけを集中して解き直すのが近道です。科目ごとの進め方は第二種衛生管理者の勉強方法で手順にしています。

過去問は解けたのに、本番で初めて見る問題が出た

『過去問をくり返したのに、見たことのない問題があって落ちた』という声もあります。

過去問の答えを覚えただけだと、少し聞き方が変わると迷いやすくなります。選択肢の一つひとつについて「どこが正しくて、どこが違うか」を言えるようにしておくと、初めての問題にも対応しやすくなりますよ。

第二種に合格したので、第一種も受けたい

第二種の免許を持っている人は、特例第一種として受けることができます。

特例第一種の試験は、有害業務に限った労働衛生10問と関係法令10問で、試験時間は2時間です。申請の時は、受験資格の書類の代わりに第二種の免許証の写しを添付します。

相談の答えのまとめ

不合格の時は「どの科目で何問足りなかったか」を書き出すのが出発点です。第一種を目指す人は、第二種の免許証を受け取ってから特例第一種を検討すると流れがスムーズです。

合格に近づくために、今からできること

先に結論

合格率の数字より、自分の得点が合格基準を越えているかを見るのが大切です。過去問で科目ごとの得点を記録し、足切りの心配がない状態を作っていきましょう。

ここまで読んで、『結局、何から始めればいいの?』と感じた方もいるかもしれませんね。

合格に近づくための進め方を、表にまとめてみました。

今の状況まずやること目安にする状態
これから勉強を始める試験の科目と出題テーマを知る3科目の違いが説明できる
過去問を解き始めた科目ごとの正解数を記録する各科目4問以上が取れている
合計は届くが1科目が弱い苦手科目だけを解き直す苦手科目も足切りに余裕がある
直前期本番と同じ3時間で通して解く合計18問を余裕をもって越える

記録は、手帳やスマホのメモに「日付・関係法令○問・労働衛生○問・労働生理○問」と書くだけで十分です。数回分を並べると、どの科目が足を引っぱっているかがひと目で分かりますよ。

無料で解ける過去問としては、協会が年2回掲載している公表試験問題があります。解説は付いていないので、テキストと合わせて使うのがおすすめです。

『どれくらい難しい試験なのか、もう少し知りたい』という方は、第二種衛生管理者の難易度も読んでみてください。つまずきやすいところを科目別にまとめています。

よくある質問

第二種衛生管理者の合格率は何%ですか?

令和7年度の第二種の合格率は48.7%、令和6年度は49.8%でした。どちらの年度も、受験者のおよそ半分が合格しています。

第二種衛生管理者の合格基準を教えてください。

3科目それぞれの得点が40%以上で、かつ合計が60%以上で合格です。各科目10問なので、各科目4問以上・30問中18問以上が目安になります。

第二種衛生管理者の合格者は1年で何人くらいいますか?

令和7年度は19,796人、令和6年度は19,546人でした。毎年2万人近くが合格しています。

東京試験場で受けると合格しやすいですか?

令和6年度の第二種は、全国49.8%に対して東京試験場は57.5%でした。ただ、差の理由は公表されていないので、会場は通いやすさと日程で選ぶのがおすすめです。

合格すれば、すぐに衛生管理者として働けますか?

合格のあとに免許申請が要ります。合格通知書を受け取ったら、東京労働局免許証発行センターに申請して免許証を受け取りましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 令和7年度の第二種の合格率は48.7%、令和6年度は49.8%
  • 第二種衛生管理者の合格者は、直近2年度とも2万人近い
  • 合格基準は各科目40%以上かつ合計60%以上で、1科目でも足切りなら不合格
  • 合否は郵送の通知で届き、電話での照会はできない
  • 合格したら東京労働局免許証発行センターに免許を申請する
第二種衛生管理者ドットコム

第二種衛生管理者ドットコム 編集部

第二種衛生管理者の試験の仕組み、受験資格と申込、合格率と科目別の対策、過去問や講座を使った勉強法、合格後の免許申請までを、はじめて受験する人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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