第二種衛生管理者の科目別の要点|関係法令・労働衛生・労働生理

第二種衛生管理者の要点を、関係法令・労働衛生・労働生理の3科目ごとに紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が安全衛生技術試験協会・厚生労働省などの公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験料・法令は改正・変更されることがあるため、最新の情報は安全衛生技術試験協会のサイトなどで確認してください。

テキストを開いてみたものの、『どこが大事なのか分からない』と手が止まっている方も多いはずです。

結論から言うと、第二種衛生管理者の要点は「3科目それぞれの出題テーマを知ること」と「数字をセットで覚えること」の2つです。

この記事を読むと、科目ごとに何が問われるのか、どう押さえればいいのか、取り違えやすい数字の覚え方が分かります。

目次

第二種衛生管理者の要点は?3科目の全体像

先に結論

試験は関係法令・労働衛生・労働生理の3科目で、どれも10問・100点満点です。各科目40%以上かつ合計60%以上で合格なので、3科目とも捨てずに押さえる必要があります。

『3科目って、それぞれどんな問題が出るの?』というところから始めましょう。

令和8年10月に掲載された公表試験問題をもとに、出題テーマの例を表にしてみました。問題文ではなく、テーマの名前だけを並べています。

科目問題数出題テーマの例
関係法令(有害業務に係るものを除く)10問衛生管理体制・衛生委員会・衛生管理者の業務・定期健康診断・長時間労働者への面接指導・産業医・事務所の衛生基準・労働衛生コンサルタント・妊産婦等・年次有給休暇の付与日数
労働衛生(有害業務に係るものを除く)10問必要換気量・WBGT・受動喫煙防止ガイドライン・照明などの視環境・労働衛生管理の統計・腰痛予防対策指針・一次救命処置・食中毒・健康診断の検査項目
労働生理10問消化器系・血液・肝臓・呼吸・体温調節・感覚器・代謝・抗体・血糖量の調節・疲労
第二種衛生管理者の3科目について、関係法令・労働衛生・労働生理それぞれの出題テーマと押さえ方を並べた図解

科目ごとに、押さえ方が違う

3科目は、覚える中身の性格がかなり違います。

科目中身の性格押さえ方
関係法令人数・日数・業種などのルール数字と条件をセットで覚える
労働衛生職場の環境や管理の決まりごと指針の名前と中身を結びつける
労働生理体の仕組みに関する用語用語を「どのテーマの話か」で仕分ける

同じ覚え方で3科目を進めると、どこかでつまずきやすいんです。科目ごとにやり方を変えるのがコツです。

労働生理が免除になる人もいる

科目免除の対象になる人は、労働生理が免除になります。その場合の試験時間は2時間15分で、問1から問20までを解きます。

免除がある人は、関係法令と労働衛生の2科目に時間を集中できます。ただ、2科目それぞれに40%以上の足切りがある点は変わらないので、油断せずに進めましょう。

試験時間や出題形式など、試験そのものの仕組みは第二種衛生管理者試験の内容で紹介しています。

関係法令の要点は選任のルールと数字

先に結論

関係法令は、衛生管理者の選任のルールが軸です。「何人以上で必要か」「何人選ぶか」「何日以内か」「どの業種なら第二種でよいか」をセットで押さえましょう。

関係法令と聞くと、『法律の文章は苦手…』と身構えてしまいますよね。

実は、第二種の関係法令は、職場の衛生管理の仕組みを決めたルールが中心です。会社で総務の仕事をしている方なら、聞き覚えのあるテーマも多いはずです。

選任のルールは労働安全衛生規則第7条

衛生管理者の選任は、労働安全衛生規則第7条に決まりがあります。まずは次の4点を押さえてみてください。

選任のルールで押さえる4点
  • 常時50人以上の労働者を使用する事業場で選任が必要
  • 選任すべき事由が発生した日から14日以内に選任する
  • その事業場に専属の者を選任する
  • 常時1,000人を超える事業場などは、少なくとも1人を専任にする

専属については、2人以上選任する場合、そのうち1人は専属でない労働衛生コンサルタントでもよいとされています。こうした細かい条件も、選択肢でよく問われるところです。

必要な人数は労働者数で決まる

選任する人数は、常時使用する労働者数で決まります。

常時使用する労働者数衛生管理者の人数
50人以上200人以下1人
200人超500人以下2人
500人超1,000人以下3人
1,000人超2,000人以下4人
2,000人超3,000人以下5人
3,000人超6人

境目の数字は「以下」と「超」で区切られています。例えば200人ちょうどなら1人、201人なら2人です。

第二種で選任できる業種の見分け

関係法令でよく問われるのが、「この業種なら第二種から選任できるか」という見分けです。

区分業種選任できる免許
第一種などが必要な業種農林畜水産業・鉱業・建設業・製造業(物の加工業を含む)・電気業・ガス業・水道業・熱供給業・運送業・自動車整備業・機械修理業・医療業・清掃業第一種・衛生工学衛生管理者など
その他の業種情報通信業・金融保険業・卸売小売業など第一種・第二種・衛生工学衛生管理者のどれでもよい

令和8年10月掲載の公表試験問題でも、燃料小売業や通信業の事業場で第二種から選任できるかが問われています。業種の見分けは、くり返し出るテーマなんです。

覚え方のコツ

第一種が要る業種は13あり、一つずつ覚えるのは大変です。「ものを作る・運ぶ・直す・電気やガスや水を送る・医療・清掃」のようにグループで覚えると、思い出しやすくなります。

業種と免許の関係は、第一種と第二種の違いでも詳しく紹介しています。

そのほかの出題テーマ

選任のルール以外にも、衛生委員会・産業医・定期健康診断・長時間労働者への面接指導・事務所の衛生基準などが出ます。

労働基準法からは、妊産婦等や年次有給休暇の付与日数もテーマになっています。どれも「誰が・いつ・何をするか」を意識して読むと、選択肢の違いに気づきやすくなりますよ。

法令の選択肢を読むコツ

関係法令の問題は、選択肢の文章が長めです。『読んでいるうちに、どこが間違いか分からなくなる』という方も多いですよね。

そんな時は、選択肢を読む前に次の点に印をつけてみてください。

法令の選択肢で印をつける所
  • 誰が(事業者・衛生管理者・産業医など)
  • いつまでに(日数・回数)
  • 何人以上か(人数の条件)
  • どの業種か(第二種で選任できるか)

間違いの選択肢は、このどれか1か所だけが入れ替わっていることがよくあります。印をつけると、入れ替わった所に目が向きやすくなるんです。

労働衛生の要点は職場の環境と管理の決まりごと

先に結論

労働衛生は、換気・暑さの指標・照明・受動喫煙・腰痛予防など、職場の環境と管理に関わるテーマが中心です。指針やガイドラインの名前と、その中身を結びつけて覚えましょう。

『労働衛生って、範囲が広くてつかみにくい』と感じる方もいるかもしれませんね。

テーマを「職場の環境」「働き方の管理」「もしもの時の対応」「健康管理の記録」の4つに分けてみると、ぐっと覚えやすくなります。

グループ出題テーマの例押さえ方
職場の環境必要換気量・WBGT・照明などの視環境・受動喫煙防止ガイドライン数値が出たら、何の基準かをセットで覚える
働き方の管理腰痛予防対策指針指針の名前と、どんな作業が対象かを結びつける
もしもの時の対応一次救命処置・食中毒手順や分類の名前を、試験のテーマとして押さえる
健康管理の記録労働衛生管理の統計・健康診断の検査項目用語の意味の違いを、言葉で説明できるようにする

この表はテーマの見取り図です。病気や治療の知識を深めるためのものではなく、試験で問われる言葉に慣れるためのものと考えてください。

計算が入る問題は、手順を覚える

必要換気量のように、計算が入る問題も出ます。試験では、四則計算などの決められた機能だけの電卓が使えます。

関数電卓やメモ機能付きの電卓、スマホの電卓は使えません。普段使っている電卓が使えるかどうか、早めに確かめておきましょう。

よくある失敗

計算問題を「数字を当てはめるだけ」と思って、式の意味を覚えないまま本番を迎えることがあります。過去問で同じテーマの問題を何回か解き、式のどこに何の数字が入るのかを確かめておきましょう。

指針・ガイドラインは「名前」から入る

腰痛予防対策指針や受動喫煙防止ガイドラインなど、労働衛生には指針やガイドラインの名前がよく出てきます。

まずは名前を覚え、次に「何のための決まりか」を一言で言えるようにしてみてください。細かい数字は、そのあとで足していけば大丈夫です。

労働衛生の要点を1枚にまとめる

労働衛生はテーマが多いので、最後に1枚の紙にまとめておくと直前期に役立ちます。

1枚まとめの作り方
  1. 紙を4つに区切り、上の表の4グループの名前を書く
  2. 過去問で出たテーマ名を、当てはまるグループに書き込む
  3. まちがえた選択肢の言い回しを、テーマ名の横に短くメモする
  4. 試験の前日に、この1枚だけを見直す

労働生理の要点は用語を「テーマ」で仕分けること

先に結論

労働生理は、消化器系・血液・呼吸・体温調節・感覚器など、体の仕組みに関するテーマから出ます。用語を一つずつ覚えるより、どのテーマの話かで仕分けておくと迷いにくくなります。

事務の仕事をしている方にとって、労働生理は一番なじみのない科目かもしれませんね。

『理科は苦手だったし、無理かも…』と思う方もいるはずです。ただ、出題テーマはある程度決まっていて、毎回まったく別の分野から出るわけではありません。

テーマのまとまり出題テーマの例
取り入れる・運ぶ消化器系・血液・呼吸
体の中で整える肝臓・代謝・血糖量の調節・体温調節
感じる・守る感覚器・抗体
働き方とのつながり疲労

この分け方は、覚えやすくするための目安です。テキストの章立てと違っていても、自分が思い出しやすいまとまりで仕分ければ十分です。

労働生理の出題テーマを、取り入れる・運ぶ、調べる・整える、感じる・守る、働き方とのつながりの4つのまとまりに仕分けた図解

テーマごとにノートを1ページ

労働生理は、テーマごとにノートを1ページずつ作る方法がおすすめです。

ページの上にテーマ名を書き、過去問で出てきた用語と、正しい選択肢の言い回しを書き足していきます。何回分か解くと、同じテーマで同じ用語がくり返し出ていることに気づけるんです。

用語は過去問の選択肢から拾う

テキストを最初から全部覚えようとすると、労働生理は特に時間がかかります。

先に過去問を1回分解き、選択肢に出てきた用語に印をつけてみてください。試験に出る言葉から覚えていくと、テキストのどこを重点的に読めばいいかが見えてきますよ。

苦手でも、10問中4問の足切りは越える

労働生理がどうしても苦手な場合も、捨てることはできません。1科目でも40%に届かないと不合格になるからです。

まずは10問中4問を確実に取ることを目標にして、よく出るテーマから押さえていきましょう。

数字で覚える項目の暗記カードと、取り違えを防ぐコツ

先に結論

第二種衛生管理者の勉強では、人数・日数・割合などの数字がたくさん出てきます。似た数字は「何の数字か」とセットで覚え、取り違えやすい組み合わせを先に知っておきましょう。

『数字が多すぎて、どれがどれだか分からなくなる』という声は本当によく聞きます。そこで、数字だけを集めた暗記カード風の表を作ってみました。

数字何の数字か
50人以上衛生管理者の選任が必要になる事業場の規模
14日以内選任すべき事由が発生してから選任するまで
200人・500人・1,000人・2,000人・3,000人必要な人数が変わる境目
1,000人超少なくとも1人を専任にする規模
各科目40%以上合格基準の足切り
合計60%以上合格基準の合計点
30問・3時間第二種の問題数と試験時間

カードとして使うなら、左の数字を隠して右だけを見て答えるのがおすすめです。逆向きでも答えられるようになると、選択肢で数字を入れ替えられても見抜けますよ。

数字で覚える項目を暗記カードの形で並べ、似た数字の取り違えを防ぐコツを示した図解

似た数字の取り違えを防ぐ3つのコツ

数字の取り違えは、だいたい決まったパターンで起きます。

取り違えを防ぐ手順
  1. 数字には「以上・以下・超」を付けて覚える
  2. 同じ数字が別の場面で出たら、並べて違いを書き出す
  3. 自作の問題を作り、数字だけを隠して答える

例えば「14日」は、選任の期限として出てきます。試験の申込でも「試験日の14日前」という締切が出てくるので、どちらの話かを意識しておくと混ざりにくくなります。

自作の確認問題で試してみる

覚えたかどうかは、短い問題で確かめるのが一番です。例えばこんな形で作ってみてください。

自作の確認問題答え
常時180人の事業場で必要な衛生管理者の人数は?1人
常時450人の事業場では?2人
常時800人の事業場では?3人
金融・保険業の事業場で、第二種から選任できる?できる
建設業の事業場で、第二種から選任できる?できない
合計で20問正解し、労働生理が3問だった。合格?不合格(労働生理が40%未満)

1日の中での回し方の例

暗記カードは、まとまった時間より、すき間の時間に向いています。例えばこんな回し方ができます。

時間帯やること
朝の通勤暗記カードで数字を5枚ほど確かめる
昼休み前の日にまちがえた数字だけ見直す
夜の勉強時間過去問を解き、出てきた数字をカードに足す

あくまで一例なので、自分の生活に合わせて組み替えてみてください。

カードは、紙の単語カードでもスマホのメモでもかまいません。持ち歩きやすい形にしておくと、続けやすくなりますよ。

要点を得点につなげる回し方

要点を覚えたら、次は過去問で「本当に点になるか」を確かめる段階です。

協会は公表試験問題を年2回掲載していて、解説は付いていません。正答に「○」が付いているので、なぜそれが正しいかをテキストで確かめながら進めましょう。過去問の回し方は過去問の使い方で詳しく紹介しています。

独学で進めるか、講座の教材で要点をまとめて押さえるかは、人それぞれです。自分のペースや試験日までの期間に合わせて選んでみてください。

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講座を使って効率よく合格を目指したい方へ

第二種衛生管理者試験は、科目ごとに40%以上・合計60%以上が合格の条件です。法令の数字や人体の仕組みでつまずく人も少なくありません。独学で進めるか、通信講座や講習会で質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。

無料第二種衛生管理者の講座の選び方を見る

試験の日程・受験料は安全衛生技術試験協会の案内で最新情報を確認してください。

よくある相談:科目の要点で迷うこと

先に結論

「3科目すべて6割要るのか」「第二種は電気業で選任できないのか」「労働生理で手が止まる」「テキストが2冊ある」という相談がよく見られます。科目の要点を押さえていれば、どれも答えが見えてきます。

勉強を進めると、細かいところで疑問が出てきますよね。よくある相談を4つ選んで答えてみます。

3科目とも60%取らないといけない?

『各科目で6割ずつ要るのかな』という相談はとても多いです。

科目ごとに必要なのは40%以上で、60%以上が要るのは合計です。ですから、得意科目で多めに取り、苦手科目は4問以上を確保する、という配分ができます。

常時300人の電気業では、第二種で選任できない?

テキストで『電気業では第二種から選べない』と読んで、驚く方もいます。

電気業は、第一種などが必要な業種に入っています。そのため、労働者数にかかわらず、第二種の免許だけでは衛生管理者になれません。

労働生理で壁にぶつかっている

『用語が多すぎて、労働生理だけ進まない』という悩みもよくあります。

その場合は、全部を一度に覚えようとせず、テーマを一つ選んで過去問とノートを往復してみてください。1テーマずつ「分かった」を積み重ねるほうが、結果的に早く進みますよ。

テキストを2冊買ってしまい、どちらを使えばいいか迷う

『要点をしっかり押さえたくて、2冊買ってしまった』という相談もあります。

その場合は、読みやすいと感じた1冊を軸に決めて、もう1冊は分からない所を調べる辞書のように使うのがおすすめです。2冊を交互に読むと、同じ所を何度も読むことになりがちなんです。

勉強の進め方全体は、第二種衛生管理者の勉強方法で手順にしています。

よくある質問

第二種衛生管理者の要点はどこですか?

3科目それぞれの出題テーマを知ることと、人数・日数などの数字をセットで覚えることです。科目ごとに押さえ方を変えると効率よく進められます。

関係法令で一番よく出るのは何ですか?

衛生管理者の選任のルールが軸になっています。必要人数・14日以内の選任・第二種で選任できる業種の見分けは、くり返し出るテーマです。

労働生理は捨ててもいいですか?

捨てることはできません。1科目でも40%に届かないと不合格になるので、10問中4問以上を確保できるように準備しましょう。

数字が覚えられません。どうすればいいですか?

数字だけで覚えず、「何の数字か」とセットで覚えましょう。暗記カードの表を使い、数字を隠して答える練習をくり返すと定着しやすくなります。

試験で電卓は使えますか?

四則計算など決められた機能だけの電卓は使えます。関数電卓やメモ機能付きの電卓、スマホの電卓は使えません。

まとめ

この記事の要点
  • 第二種衛生管理者の要点は、3科目の出題テーマと数字のセット
  • 関係法令は選任のルールが軸で、業種の見分けがよく出る
  • 労働衛生は指針・ガイドラインの名前と中身を結びつける
  • 労働生理は用語をテーマごとに仕分けて覚える
  • 似た数字は「何の数字か」とセットにし、自作の問題で確かめる
第二種衛生管理者ドットコム

第二種衛生管理者ドットコム 編集部

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