第二種衛生管理者の過去問の使い方|最新の公表問題と回し方

第二種衛生管理者の過去問を、最新の公表試験問題を使って回す方法を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が安全衛生技術試験協会・厚生労働省などの公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験料・法令は改正・変更されることがあるため、最新の情報は安全衛生技術試験協会のサイトなどで確認してください。

会社から衛生管理者を頼まれて、『まずは過去問を解けばいいって聞いたけど、どこから手をつければ?』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、第二種衛生管理者の過去問は、安全衛生技術試験協会が年2回掲載している公表試験問題が出発点です。ただ、答えを覚えるだけの回し方だと、本番で見たことのない問題に戸惑いやすくなります。

この記事を読むと、最新の過去問の手に入れ方と、何回分を何周するかの回し方、間違いノートの作り方が分かります。

目次

第二種衛生管理者の過去問はどこにある?最新の公表問題の仕組み

先に結論

第二種衛生管理者試験の過去問は、協会のホームページに「公表試験問題」として年2回、4月と10月に掲載されます。協会のページには、直近の2回分が並んでいます。

衛生管理者の試験は、全国のセンターでほぼ毎月行われています。

『毎月あるなら、過去問も毎月出ているのかな』と思いますよね。実は、協会が公表しているのは、半年分の試験からまとめた問題を年2回掲載する形なんです。

掲載の時期もとになった試験
令和8年10月掲載令和8年1月から6月に実施した試験
令和8年4月掲載令和7年7月から12月に実施した試験

いま一番新しい第二種衛生管理者の過去問は、令和8年10月掲載の分です。これが「最新問題」にあたります。

掲載先は安全衛生技術試験協会の公表試験問題のページです。第一種と第二種が分かれて載っているので、第二種のほうを開いてみてください。

公表試験問題の見方

公表された問題には、受験した時と同じ注意書きや、3科目30問がそのまま載っています。

正答は、選択肢の前に「○」が付いている形で示されています。正解はすぐ分かるので、解く前に答えが目に入らないよう、紙で隠しながら進めるのがおすすめです。

公表問題について知っておきたいこと
  • 解説は付いていない
  • 個々の問題や正答についての問い合わせには応じていない
  • 令和8年1月1日以降に施行された法令には対応していない

解説が無いぶん、『なぜこれが正解なのか』は自分で調べる必要があります。無料の公表問題を解説付きの勉強に変える方法は、第二種衛生管理者の過去問を無料で解く方法でくわしく紹介しています。

どの回から解けばいい?

『2回分並んでいるけど、どっちから?』と迷ったら、新しい令和8年10月掲載分から解いてみてください。今の出題に一番近い回で、自分の実力を知ることができます。

もう1回分の令和8年4月掲載分は、科目ごとの解き直しや、間違えた問題の確認に回すと無駄がありません。この後の回し方の表も、この順番を前提にしています。

市販の過去問題集との関係

書店で売られている第二種衛生管理者の過去問題集も、もとになっているのはこの公表試験問題です。

そのため、市販の本でも「○年4月公表」「○年10月公表」のように、年2回の区切りで並んでいることが多いんです。市販の本は、そこに解説や分野別の並べ替えを足したものと考えると分かりやすいですよ。

第二種衛生管理者の過去問だけで受かる?使う前に知っておきたいこと

先に結論

過去問は試験の形式と出題テーマをつかむのに欠かせません。ただ、本番は同じ問題が出るとは限らないので、答えの丸暗記ではなく「なぜそうなるか」を説明できる状態を目指しましょう。

よく聞くのが、『過去問をくり返して高得点が取れていたのに、本番で初めて見る問題が多かった』という声です。

これは珍しい話ではありません。本番でどのくらい同じ問題が出るかは公表されていないので、過去問とまったく同じ問題が並ぶ前提で準備すると、少し聞き方が変わっただけで手が止まってしまうんです。

過去問で身につくこと・身につかないこと

過去問の役割をはっきりさせておくと、使い方を間違えにくくなります。

過去問で身につくこと
  • 3科目30問の並びと、3時間の時間感覚
  • よく問われるテーマの見当
  • 五肢択一の選択肢の作られ方
過去問だけでは身につきにくいこと
  • 初めて見る聞き方への対応
  • 法令改正があった部分の最新の内容
  • 選択肢の文の、どこが違うかを言葉で説明する力

身につきにくい側を補うのが、テキストに戻って読む時間です。過去問とテキストを行き来する勉強の流れは、第二種衛生管理者の勉強方法で手順にしています。

最新の過去問を使う時の注意

法令改正に気をつける

公表試験問題は、令和8年1月1日以降に施行された法令に対応していません。古い問題ほど、いまの法令と正答が合わない可能性があります。正答が手元のテキストと食い違う時は、テキストの発行年と、法令の改正の有無を確かめてみてください。

『テキストと過去問で答えが違うんだけど、どっちが正しいの?』という時は、まず両方の発行年や掲載時期を見比べるのが近道です。

新しいほうが今の法令に近いことが多いですが、テキストにも改正前の内容が残っている場合があります。迷った時は、厚生労働省などの公的な情報で確かめておくと安心です。

第二種衛生管理者試験の過去問の基本データ

解く前に、試験の形を頭に入れておきましょう。

項目第二種の内容
科目と問題数関係法令10問・労働衛生10問・労働生理10問の計30問
配点各科目100点、合計300点
試験時間13時30分から16時30分の3時間
形式マークシートの五肢択一式、正答は1問につき1つ
合格基準各科目40%以上かつ合計60%以上

第二種なら、各科目10問中4問以上、30問中18問以上が合格の目安です。過去問を解いたら、合計点だけでなく科目ごとの正解数も記録しておきましょう。

なお、令和7年度の第二種の合格率は48.7%でした。合格基準の読み方は合格率と合格基準にまとめています。

第二種衛生管理者の過去問の回し方|何回分を何周する?

先に結論

まず最新の1回分を「腕試し」で解き、次に手元の回数分を科目ごとに解き直し、最後に本番と同じ3時間で通して解く。この3段階で回すと、ただ周回するより弱点が見えやすくなります。

『結局、何年分を何周すればいいの?』という疑問は、とても多いですよね。

ここでは「何周」という回数より、周ごとに目的を変える回し方を紹介します。手に入る回数分は人によって違うので、手元の量に合わせて読み替えてみてください。

周ごとに目的を変える回し方

周使う範囲目的終わりの目安
1周目最新の公表問題1回分今の実力と苦手科目を知る科目ごとの正解数が分かる
2周目手元の過去問を科目別に間違えた理由を言葉にする間違いノートが1冊できる
3周目間違えた問題だけ弱点をつぶす同じ問題で2回続けて正解
4周目最新の回を通しで本番の時間配分を試す3時間で30問を解き終える

1周目は、点数が低くても気にしなくて大丈夫です。むしろ「どの科目が足切りに近いか」を知るための周なんです。

過去問の回し方を4周に分け、1周目は実力を知る、2周目は理由を言葉にする、3周目は弱点、4周目は時間配分と目的を変えることを示した図解

1回分の解き方の手順

過去問1回分を解く時の流れを、手順にしておきます。

過去問1回分の進め方
  1. 正答の「○」を紙で隠してから解き始める
  2. 迷った問題には、選んだ番号の横に印をつける
  3. 答え合わせをして、科目ごとの正解数を書く
  4. 間違えた問題と、印をつけて当たった問題を両方見直す
  5. テキストの該当ページに戻って理由を確かめる

ポイントは4番目です。

印をつけて当たった問題は、たまたま正解しただけかもしれません。次に同じテーマが別の聞き方で出たら、落としてしまうこともあるんです。

時間がない時の回し方の例

試験日まで時間が少ない方もいますよね。例えば、試験まで残り数週間で、平日は仕事終わりに少ししか時間が取れない場面を考えてみます。

時間の取り方過去問の使い方
平日の短い時間1科目10問だけを解いて答え合わせ
休日のまとまった時間30問を通しで解き、間違いノートを書く
試験の直前間違いノートと、最新の回の解き直し

ここで出した組み方は、あくまで一例です。

自分の予定に合わせて、1日1科目のように小さく区切ると続けやすくなりますよ。勉強時間の逆算の仕方は勉強時間とスケジュールで紹介しています。

4周目は本番と同じ条件で解く

最後の通し解きは、できるだけ本番に近い条件で行うのがおすすめです。

本番では、HBかBの鉛筆かシャープペンシルでマークします。電卓は四則計算などの決められた機能だけのものなら使えますが、関数電卓やスマホの電卓は使えません。

通し解きの前にそろえるもの
  • 3時間まとまって座れる時間を確保する
  • 鉛筆かシャープペンシルと消しゴムを用意する
  • 使うなら、四則計算などの機能だけの電卓を用意する
  • スマホは手の届かない場所に置く

本番では、試験が始まってから1時間は退室できません。また、試験問題は持ち帰れないので、自己採点は記憶頼りになります。

通し解きの時から「マークした番号を問題用紙にも書いておく」くせをつけておくと、本番の見直しにも役立ちますよ。

間違いノートの作り方|過去問題を「次に解ける」に変える

先に結論

間違いノートには、問題文を写さず「テーマ」「自分が選んだ理由」「本当の理由」「テキストのページ」の4つだけを書きます。短く書くほど、直前に見返しやすくなります。

『ノートを作ると時間がかかりそうで…』と感じる方も多いですよね。

大丈夫です。

問題文や選択肢をまるごと書き写す必要はありません。むしろ写すことに時間を取られて、考える時間が減ってしまいます。

ノートに書く4つの欄

欄書くこと書き方の例
テーマ何について問われたか衛生委員会、必要換気量など
自分が選んだ理由なぜその番号を選んだか「回数を思い違えていた」
本当の理由正しい内容をひと言でテキストの言葉で短く
戻る場所テキストのページ「テキスト○ページ」

例えば、関係法令で衛生管理者の選任のテーマを落とした時なら、こんなメモになります。

「テーマ:衛生管理者の選任。選んだ理由:人数の区切りを覚えていなかった。本当の理由:常時50人以上で選任、人数に応じて必要な人数が増える。戻る場所:テキストの選任のページ」

このくらいの長さで十分なんです。

間違えた理由を分ける

間違いには、いくつかの種類があります。理由ごとに分けておくと、やるべきことがはっきりします。

間違えた理由の見分け方
  • 知らなかった:テキストに戻って読み直す
  • 覚え違えていた:数字や言葉を表にして見比べる
  • 問題文を読み違えた:「誤っているもの」を選ぶ問題かを確かめる
  • 2択まで絞って外した:残った2つの違いを言葉にする

「問題文を読み違えた」が多い方は、知識より読み方の問題です。問題文の「正しいもの」「誤っているもの」に下線を引いてから選ぶだけでも、ミスが減りやすくなりますよ。

間違いノートに書く4つの欄として、テーマ・自分が選んだ理由・本当の理由・テキストのページを並べた図解

ノートを見返すタイミング

せっかく作ったノートも、見返さなければもったいないですよね。

おすすめは、次の過去問に取りかかる前に、前回のノートをさっと読むことです。通勤中や昼休みのような短い時間でも見返せるように、スマホで写真を撮っておくのも1つの方法です。

試験の前日は、新しい問題に手を広げるより、このノートを最初から最後まで読み返すほうが落ち着いて本番に向かえますよ。

科目ごとに第二種衛生管理者の問題を見るコツ

先に結論

関係法令は数字と決まりごと、労働衛生は職場の環境や管理の決まり、労働生理は体のしくみの基本が問われます。科目ごとに見る場所を変えると、過去問の復習がぐっと楽になります。

第二種衛生管理者の問題は、3つの科目で性格がかなり違います。同じ解き直し方をしていると、苦手科目だけ伸びないこともあるんです。

公表試験問題で問われているテーマを、科目ごとに並べてみました。テーマ名だけを紹介しています。

科目公表試験問題で見られるテーマの例復習で見るところ
関係法令衛生管理体制、衛生委員会、衛生管理者の業務、定期健康診断、産業医、事務所の衛生基準、年次有給休暇の付与日数人数・回数・日数などの数字
労働衛生必要換気量、WBGT、受動喫煙防止ガイドライン、照明などの視環境、腰痛予防対策指針、一次救命処置、食中毒基準や指針の決まりごと
労働生理消化器系、血液、肝臓、呼吸、体温調節、感覚器、代謝、疲労しくみの基本と言葉の意味

関係法令は「数字」を表にする

関係法令では、人数や日数などの数字がよく問われます。

例えば、衛生管理者は選任すべき事由が発生した日から14日以内に選任する、という決まりがあります。こうした数字を1枚の表に集めておくと、似た数字の取り違えを防げます。

また、公表試験問題では、燃料小売業や通信業の事業場で第二種から選任できるかも問われています。業種の見分けは、第二種を受ける人にとって身近なテーマですよね。

労働衛生は「指針の名前」とセットで覚える

労働衛生では、職場の環境や管理の決まりが問われます。

選択肢を読んで迷ったら、「これはどの指針やガイドラインの話か」を考えてみてください。名前とセットにすると、テキストのどこに戻ればいいかがすぐ分かります。

労働生理は「言葉の意味」から固める

労働生理は、体のしくみについての基本的な問題です。

『理科は苦手だったから不安…』という方もいますよね。

まずは問題に出てくる言葉の意味を、テキストで1つずつ確かめるところから始めてみてください。科目ごとの要点は科目別の要点で紹介しています。

独学で過去問を進めるか、講座で解説を受けるか

過去問を解いてみて、『解説が無いと理由が分からない問題が多い』と感じたら、学び方を見直すタイミングかもしれません。

テキストと過去問を自分で行き来できそうなら、独学で十分に進められます。一方で、理由を調べるのに時間がかかりすぎる時は、解説や質問の仕組みがある講座を使うのも1つの方法です。

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よくある相談:第二種衛生管理者の過去問で迷うこと

先に結論

よくあるのは「市販の過去問が4月と10月ばかりなのはなぜ?」「過去問の答えが見つからない」「科目ごとの点数がばらばらで間に合うか不安」の3つです。

過去問を使い始めると、細かな疑問が出てきますよね。よくある相談を3つ選んで、答えてみます。

試験は毎月なのに、過去問が4月と10月の分ばかりなのはなぜ?

『毎月試験があるのに、市販の過去問は4月と10月の分ばかり』という相談はよくあります。

これは、協会が公表試験問題を年2回、4月と10月に掲載しているからです。市販の本もこの公表問題をもとに作られているので、同じ区切りになるんです。

過去問の答えが、どこを探しても見つからない

『協会のページで過去問を見つけたけど、答えがどこにも無い』という方もいます。

公表試験問題の正答は、選択肢の前に付いた「○」で示されています。別のページに解答一覧があるわけではないので、問題の中の「○」を探してみてください。

科目ごとの点数がばらばらで、間に合うか不安

例えば、過去問を解いてみたら関係法令が50%、労働衛生が70%、労働生理が60%だった、という相談があります。

この点数なら、3科目とも40%を超えていて、合計も60%に届いています。あとは関係法令のように低めの科目を優先して解き直し、本番の緊張でも落ちない余裕を作っていきましょう。

相談の答えのまとめ

過去問が年2回の区切りなのは、協会の掲載が年2回だからです。点数がばらばらな時は、合計よりも「一番低い科目」を先に伸ばすのが近道です。

よくある質問

第二種衛生管理者の最新の過去問はどれですか?

協会が令和8年10月に掲載した公表試験問題が最新です。令和8年1月から6月に実施した試験の問題がもとになっています。

第二種衛生管理者の過去問は無料で見られますか?

安全衛生技術試験協会のホームページで、公表試験問題として見られます。解説は付いていないので、テキストと合わせて使いましょう。

過去問は何周すればいいですか?

回数より、周ごとに目的を変えることが大切です。実力を知る周、理由を言葉にする周、弱点をつぶす周、時間配分を試す周に分けると進めやすくなります。

第一種の過去問で第二種の勉強をしてもいいですか?

第一種には有害業務に係る問題が含まれていて、第二種では出題されません。会社から第一種の教材をもらった場合でも、第二種の過去問を中心に使うと、出ない範囲に時間を取られずに済みます。

古い過去問を解いても大丈夫ですか?

解いてもかまいませんが、法令改正で正答が変わっている可能性があります。公表試験問題も令和8年1月1日以降に施行された法令には対応していないので、テキストの内容と照らし合わせて確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 第二種衛生管理者の過去問は、協会が年2回掲載する公表試験問題が出発点
  • 最新は令和8年10月掲載分で、正答は選択肢の前の「○」で示され、解説は無い
  • 過去問は丸暗記ではなく、選択肢ごとの理由を説明できる状態を目指す
  • 周ごとに目的を変えて回し、科目ごとの正解数を記録する
  • 間違いノートは4つの欄だけで短く作る
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第二種衛生管理者ドットコム 編集部

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