第二種衛生管理者の講習会・セミナーとは?受験準備講習の選び方

第二種衛生管理者の講習会・セミナーの中身と探し方、受験準備講習の選び方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が安全衛生技術試験協会・厚生労働省などの公的機関の公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験料・法令は改正・変更されることがあるため、最新の情報は安全衛生技術試験協会のサイトなどで確認してください。

会社から「衛生管理者の講習会があるから行ってきて」と言われた。あるいは、自分で第二種衛生管理者講習を探しているけれど、何を選べばいいか分からない。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、第二種衛生管理者の講習は「試験に受かるための準備の場」です。講習を受けただけで免許がもらえるわけではなく、合格の鍵はその前後の自習にあります。

この記事を読むと、講習会の中身と探し方、通信講座やオンライン講座との違い、受講の前後にやることが分かります。

目次

第二種衛生管理者講習とは?受けるだけで資格が取れる?

先に結論

第二種衛生管理者の免許は、安全衛生技術試験協会の試験に合格してから申請して受け取ります。講習会は、その試験に向けて短期間で要点を学ぶための場です。受けなくても受験はできます。

『講習に行けば、それで資格が取れるんですよね?』と思っていた方もいるかもしれませんね。

実はここ、よく誤解されるところなんです。衛生管理者は国家試験の資格で、講習の修了だけでは免許になりません。

まずは、試験と講習の関係を表で見てみましょう。

項目免許試験受験準備講習(講習会)
位置づけ免許を取るための国家試験試験に向けた勉強の場
受けないとどうなる免許は取れない受けなくても受験できる
実施する所安全衛生技術試験協会の各センター労働基準協会などの団体
中身3科目30問のマークシート出題範囲の講義など
結果合格すれば免許申請へ進める修了しても免許にはならない

試験は、関係法令・労働衛生・労働生理の3科目で、各10問の合計30問です。合格するには、科目ごとに40%以上、かつ合計で60%以上が必要です。

講習会は、この30問に向けて「どこが大事か」を講師から聞ける場だと考えると分かりやすいですよ。

呼び方がいろいろあって迷う

探してみると、「受験準備講習」「講習会」「セミナー」「対策講座」など、いろいろな呼び方が出てきます。

呼び方は主催者によって違うだけで、どれも試験の前に受ける勉強の場という点は同じです。第二種衛生管理者セミナーという名前でも、中身が試験対策の講義なら同じ仲間だと思って大丈夫です。

ただ、名前が似ていても、開催の形はかなり違います。会場に集まる形もあれば、動画で学ぶ形もあります。この違いは、後の比較表でくわしく見ていきますね。

試験と免許の流れをざっくり押さえる

講習の位置を知るには、免許までの流れを見ておくのが早いです。

免許を受け取るまでの流れ
  1. 受験資格を確かめて、試験を申し込む
  2. 自習や講習会で準備をする
  3. センターで試験を受ける
  4. 合格通知書が届いたら、東京労働局免許証発行センターに免許を申請する
  5. 免許証が郵送で届く

講習会が入るのは2番目のところです。試験を申し込む前に受けても、申し込んだ後に受けてもかまいません。

試験の全体像は第二種衛生管理者試験とはで、資格そのものの説明は第二種衛生管理者とはで紹介しています。

第二種衛生管理者の講習会はどこが開いている?中身と日数

先に結論

都道府県の労働基準協会などが「衛生管理者試験受験準備講習」を開いています。開催の有無・日程・費用は地域と年度で変わるので、勤務先の地域の案内で確かめるのが確実です。

『そもそも、どこに申し込めばいいの?』というのが、最初につまずくところですよね。

第二種衛生管理者講習会の主な開催元は、各地の労働基準協会などの団体です。会社の総務あてに案内が届いていることもあります。

講習の日数と中身の例

例として、令和4年度に東京労働基準協会連合会の立川労働基準協会支部が出していた案内では、第一種・第二種とも2日間の講習でした。

この案内では、第二種の受講者は「有害業務に係る関係法令」の部分の受講が自由とされていました。第二種の試験は有害業務に係るものを除いた範囲から出るので、その分を外せる形です。

ただし、これは一つの年度・一つの地域の例です。日数や時間割、第二種の扱いは主催者ごとに違うので、案内を見て確かめておきましょう。

案内を見る時に確かめたいこと

講習会の案内は、見るところが決まっています。次の表を手元に置いて読んでみてください。

確かめる項目見るポイント
対象第二種向けか、第一種と合同か
日数と時間何日間か、平日か、何時から何時までか
範囲第二種で不要な有害業務の部分をどう扱うか
教材テキストが付くか、自分で用意するか
費用会員と会員以外で違うか、教材費は別か
申込方法会社名で申し込むか、個人でも申し込めるか
定員と締切先着か、いつ締め切るか

特に「範囲」と「申込方法」は見落としやすいところです。第一種と合同の講習だと、第二種には出ない内容も含まれることがあります。

補足

費用は年度や会員区分で変わるため、この記事では金額を載せていません。会社が労働基準協会の会員かどうかで扱いが変わることもあるので、総務の担当や主催者に聞いてみてください。

講習会・通信講座・オンライン講座を比べると?

先に結論

講習会は「短い日数で、その場で講師に聞ける」のが強みです。通信講座やオンライン講座は「自分のペースで、何度でも見返せる」のが強みです。どれが上ということはなく、使える時間と勉強の進め方で選びます。

『講習会と通信講座、結局どっちがいいの?』と迷う方は多いですよね。

ここでは、選ぶ時に気になる4つの点で並べてみます。日数・質問・費用の考え方・会社の申込です。

比べる点講習会(受験準備講習)通信講座オンライン講座
日数決まった日に数日まとめて受ける数か月かけて自分のペースで進める自分のペースで進める。短く区切った動画が多い
質問会場でその場で聞けるメールや郵便などで聞ける講座がある講座ごとに質問の方法が違う
見返し当日のメモとテキストが中心テキストと問題集で何度でも動画を何度でも見返せる
費用の考え方受講料のほかに交通費や移動の時間受講料に教材が含まれるか確かめる受講料に教材・質問が含まれるか確かめる
会社の申込会社名で申し込む形が多い個人で申し込む形が多い個人で申し込む形が多い
向く人まとまった日に集中したい人毎日少しずつ進めたい人スマホやパソコンで隙間時間に学びたい人
講習会・通信講座・オンライン講座を、日数・質問・費用の考え方・会社の申込の4つの点で並べた比較の図解

どの形でも、最後に点数を取るのは自分です。講習や講座は、勉強の道筋を短くしてくれる道具だと考えるとよいですよ。

講習会が向いているのはこんな人

講習会は、日程がはっきり決まっているのが強みです。仕事が忙しくても、会社が受講日を業務として扱ってくれるなら、まとまった勉強時間を確保できます。

例えば、こんな場面です。

「来月の講習会、業務として行っていいよ」
「ありがとうございます。それまでにテキストを一度読んでおきます」

このように、会社の後押しがある時は講習会が使いやすい選択です。

通信講座やオンライン講座が向いているのはこんな人

一方、講習会の日程と仕事の都合が合わない方もいますよね。近くで開催がない地域もあります。

そんな時は、通信講座やオンライン講座が候補になります。自宅や通勤中に進められるので、日程に縛られません。

講習会の良いところ
  • 決まった日に集中して受けられる
  • 分からない所をその場で聞ける
  • 会社の業務として受けやすい
講習会で気をつけたいところ
  • 日程が合わないと受けられない
  • 当日だけでは覚えきれない
  • 見返しはメモとテキストが頼り

講座の形の違いは第二種衛生管理者の講座の選び方で、各校の講座の見方は講座を比べる記事でまとめています。

独学という選び方もある

第二種は、独学で受ける人も多い資格です。安全衛生技術試験協会が公表試験問題を年2回載せていて、無料で過去の問題を読めます。

講習会にも講座にも申し込まず、テキストと過去問で進めるのも立派な選択です。独学の進め方は第二種衛生管理者は独学で受かる?で紹介しています。

第二種衛生管理者の講習会の探し方

先に結論

「会社に案内が来ていないか聞く」「勤務先の地域の労働基準協会などの案内を見る」「試験日と並べて日程を決める」の順に進めると迷いません。

『調べ始めたけど、情報がバラバラで決められない』という方もいますよね。

講習会探しは、順番を決めて進めるとすっきりします。次の手順を試してみてください。

講習会を探す手順
  1. 総務や上司に、会社に講習の案内が届いていないか聞く
  2. 勤務先がある地域の労働基準協会などの案内を探す
  3. 第二種向けか、第一種と合同かを確かめる
  4. 講習日と、受けたい試験日を同じカレンダーに書く
  5. 費用と申込方法を確かめ、会社の申込か個人の申込かを決める
  6. 締切までに申し込み、受講票などの案内を待つ

試験日から逆算して講習日を決める

試験は全国のセンターで毎月行われています。だからこそ、講習日と試験日の組み合わせを先に決めておくのが大事です。

例えば、講習を受けてから試験までの間に、過去問を解き直す期間を取れると安心です。講習の直後は内容を覚えていても、時間がたつと抜けていきます。

決めること考え方
講習日自習でテキストを一度読み終えた後が使いやすい
試験日講習の後に過去問を何回か解ける日にする
申込日オンライン申請は試験日の2か月前から14日前まで

試験日の決め方は第二種衛生管理者の試験日、申込の流れは受験申請の記事でくわしく紹介しています。

よくある失敗

講習会の申込だけ済ませて、試験の申込を後回しにしてしまうことがあります。試験は定員に達すると、受付期間中でも締め切られることがあります。講習と試験は、なるべく同じ時期に申し込んでおきましょう。

会社に相談する時の伝え方

会社の指示で受ける場合は、講習の費用や受講日の扱いを先に確かめておくと安心です。

「講習会の案内を見つけました。業務として受けてもいいですか」
「費用は会社で出すから、申込書を回してください」

こうしたやり取りを先に済ませておけば、あとで自腹か業務かで迷わずに済みます。会社名で申し込む講習もあるので、総務に確認しておくのが近道です。

近くで開催がない・日程が合わない時は

探してみたけれど、受けたい時期に講習会が見つからない。そんなこともありますよね。

講習会は開催の回数が限られていることが多く、締切が早めのこともあります。見つからない時は、次のように考えてみてください。

状況考えられる進め方
次の開催まで待てる講習日に合わせて試験日を後ろにする
試験日が先に決まっている通信講座やオンライン講座で準備する
予算をかけにくいテキストと公表試験問題で独学で進める
講習も講座も使いたい講座で進めつつ、講習会で仕上げる

試験は毎月あるので、講習日に合わせて受験月をずらすこともできます。ただ、会社から期限を言われている場合は、講習を待たずに別の形で準備を始めたほうが安心です。

『講習に行けないなら、もう間に合わない』と焦る必要はありません。準備の形はひとつではないんです。

講習会の前と後にやること

先に結論

講習会の効果は、受講前にテキストを一度読んでおくかどうかで大きく変わります。受講後は、公表試験問題で講習の内容を点数に変えていく段階です。

『講習に行けば何とかなる』と思いたい気持ち、分かります。

ただ、数日の講習で30問の範囲を全部覚えるのは大変です。前と後の準備で、講習を生かせるかどうかが決まるんです。

受講前にやっておきたいこと

受講前のチェック
  • テキストを一度ざっと読んでおく
  • 3科目の名前と出題数を確かめておく
  • 分からなかった所に付箋を貼っておく
  • 講習で聞きたい質問をメモにまとめる
  • 試験の申込を済ませ、受験日を決めておく

テキストを一度読んでおくと、講習で聞く話が「聞いたことのある話」になります。初めて聞く話ばかりだと、メモを取るだけで精一杯になりがちです。

テキストの選び方はテキストの選び方の記事で紹介しています。

講習当日の過ごし方

当日は、講師が「ここはよく出ます」と言った所に印を付けておきましょう。後で過去問を解く時の目印になります。

質問できる時間があれば、受講前にまとめたメモを使ってみてください。会場で聞けるのは、講習会ならではの強みです。

受講後にやること

講習が終わったら、その週のうちに公表試験問題を解いてみるのがおすすめです。安全衛生技術試験協会のページで、年2回、過去に出た問題が公表されています。

補足

公表試験問題には解説が付いていません。正答は選択肢の前の「○」で示されています。解説はテキストや講習のメモで確かめる形になります。

時期やること
講習の直後メモとテキストを見比べて、印の所を読み直す
1週目公表試験問題を1回分解いてみる
2週目以降間違えた問題のテーマをテキストで確かめる
試験の直前苦手な科目の問題をもう一度解く

過去問の回し方は過去問の使い方で、勉強の全体の進め方は第二種衛生管理者の勉強方法で紹介しています。

講習会の前にテキストを一度読み、当日は印を付け、後で公表試験問題を解き直す流れを示した図解

自分に合う準備の形を決める

ここまで読んで、講習会だけで足りるか、ほかの準備も組み合わせるか、迷っている方もいるかもしれませんね。

独学でいくか、講座を使うかは、使える時間と質問できる相手がいるかで決まります。講習会に通えない時や、講習の後に自分のペースで復習したい時は、通信講座やオンライン講座を見てみるのも一つの方法です。

第二種衛生管理者ドットコム

講座を使って効率よく合格を目指したい方へ

第二種衛生管理者試験は、科目ごとに40%以上・合計60%以上が合格の条件です。法令の数字や人体の仕組みでつまずく人も少なくありません。独学で進めるか、通信講座や講習会で質問や模試の機会を得ながら学ぶか。講座の種類と比べ方、資料請求で確かめたい点をまとめました。

無料第二種衛生管理者の講座の選び方を見る

試験の日程・受験料は安全衛生技術試験協会の案内で最新情報を確認してください。

第二種衛生管理者の講習会でよくある相談

先に結論

よく聞かれるのは「会社の指示で受けることになった」「講習を受ければ資格になるのか」「講習会までに何をすればいいか」の3つです。ここで1つずつ答えていきます。

『自分と同じような人はいるのかな』と気になりますよね。実際によく見かける相談を、内容を変えない範囲でまとめました。

会社の指示で受けることになったが、内容が全く分からない

会社から試験を受けるように言われ、日程まで決まっているのに、何から手をつけていいか分からないという相談です。

結論から言うと、まずは試験の形を知るところからで大丈夫です。3科目で各10問、合計30問のマークシートです。

そのうえで、テキストを一度読み、公表試験問題を解いてみましょう。会社が講習会を用意してくれるなら、その前にテキストを読んでおくと講習が生きてきます。

衛生管理者は講習を受けるだけで取れる?

試験を受けて取るのか、講習を受けるだけでいいのかが分からない、という相談もよく見かけます。

第二種衛生管理者は、試験に合格してから免許を申請する資格です。講習会は試験のための準備で、受けなくても受験できます。

講習の修了証が免許の代わりになるわけではないので、講習の後は試験の申込を忘れずに進めましょう。

会社が講習会に行かせてくれることになった。それまでに何をすれば?

講習会の日まで少し時間があるので、事前に何をしておけばいいか、という相談です。

おすすめは、テキストを一度ざっと読むことです。全部を覚えようとせず、「どんな話が出てくるか」を知るだけで十分です。

分からなかった所に付箋を貼っておけば、講習当日に重点的に聞けます。講習の後は、公表試験問題で点数につなげていきましょう。

相談のまとめ
  • 講習は準備の場で、免許は試験に合格して申請する
  • 講習会の前にテキストを一度読んでおく
  • 講習の後は公表試験問題で解き直す
  • 試験の申込は講習とあわせて早めに済ませる

よくある質問

第二種衛生管理者講習を受けないと、試験は受けられませんか?

受けなくても受験できます。講習会は試験に向けた準備の場で、受験の条件ではありません。受験資格は学歴と労働衛生の実務経験で決まります。

第二種衛生管理者講習会は何日くらいですか?

主催者や年度によって違います。例として、令和4年度の立川労働基準協会支部の案内では2日間でした。最新の日程は勤務先の地域の案内で確かめてみてください。

第二種衛生管理者セミナーと受験準備講習は違うものですか?

呼び方が違うだけで、どちらも試験に向けた勉強の場という点は同じです。開催の形や範囲は主催者ごとに違うので、案内で中身を確かめましょう。

講習会と通信講座、両方使ったほうがいいですか?

両方でなくてもかまいません。講習会で要点をつかみ、あとは公表試験問題とテキストで復習する人もいます。時間と予算に合わせて組み合わせを決めてみてください。

講習会の費用はいくらですか?

年度や会員区分で変わるため、この記事では金額を載せていません。主催者の案内や会社の総務で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 第二種衛生管理者の講習は、試験に向けた準備の場で、受けるだけでは免許にならない
  • 講習会は労働基準協会などが開き、日数や費用は地域と年度で変わる
  • 講習会はその場で聞けるのが強み、通信講座やオンライン講座は見返せるのが強み
  • 講習日は試験日から逆算し、試験の申込も同じ時期に済ませる
  • 受講前にテキストを一度読み、受講後は公表試験問題で解き直す

試験日や受験料は変わることがあるので、最新は安全衛生技術試験協会の試験日ページで確かめてみてください。

第二種衛生管理者ドットコム

第二種衛生管理者ドットコム 編集部

第二種衛生管理者の試験の仕組み、受験資格と申込、合格率と科目別の対策、過去問や講座を使った勉強法、合格後の免許申請までを、はじめて受験する人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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